Top
6/2長栄丸タイラバ船に挑戦! – いわき海洋調べ隊「うみラボ」公式サイト
fade
2099
single,single-post,postid-2099,single-format-standard,eltd-core-1.0,flow-ver-1.1,,eltd-smooth-page-transitions,ajax,eltd-grid-1200,eltd-blog-installed,page-template-blog-standard,eltd-header-vertical,eltd-sticky-header-on-scroll-up,eltd-default-mobile-header,eltd-sticky-up-mobile-header,eltd-menu-item-first-level-bg-color,eltd-dropdown-default,eltd-dark-header,wpb-js-composer js-comp-ver-4.11,vc_responsive
B389BF25-F595-486A-853A-B3D455E77043

6/2長栄丸タイラバ船に挑戦!

うみラボけんきゅう員八木です。

 

突然ですが!

ようやく!ようやくです!

僕たちうみラボの活動はこの日のために活動してきたと言っても過言ではありません。

 

先日6/1から、試験操業対象魚種にスズキ、シロメバル、キツネメバルの3魚種が加わり、実質、漁業資源としての主要魚種が全て漁の対象になりました。

 

http://www.minpo.jp/news/detail/2018060252083

 

以前7魚種が出荷制限がかかっておりますが、これらは、そもそもこの海域で獲れる量が極端に少なかったり、沿岸部では見かけるけど沖ではほとんど獲れなかったりと継続測定が困難だったりするもので、決して放射性物質が多く検出されているとか、危険だとかいうものではないという事です。

 

うみラボの報告をいつも見てくださってる方はご存知かと思いますが、スズキ、シロメバル、キツネメバル、この3種はうみラボでも何度も《ラスボス》として取り上げてきた魚種です。

 

長寿で、ほぼ移動をせず、成長過程が緩やかなシロメバルとキツネメバル。

汽水域に頻繁に出入りし、「居着き」の個体はあまり移動をしないスズキ。

 

主要魚種の中では最後まで出荷制限魚種として残っていたこの3種が試験操業対象魚となり、実質ほぼ全ての魚種が漁業の対象となりました。

 

それに伴い「遊漁」も一部漁業自粛海域(1Fから10km圏内)以外では全面解禁となったそうです。

 

ということはですよ!!

ようやく僕の好きな近海の釣りが大手を振って楽しめる!という事になる訳です!!

(いや、元々おかっぱりばかりでしたが、船釣りは近海の釣りが好きなんですw)

 

そう言えば、このお方が船釣りしたいと言ってたなぁ

74147116-C09F-4DA6-A8B6-78ED44F97A06

ご存知、福島が誇る社会学者

開沼博せんせいです。(写真は去年アクアマリン前でマトウダイを釣った時のもの)

なんでも去年あたりから釣りにハマり、いわき、福島で釣りがしたいと連絡をもらって何回かおかっぱりでご一緒してたのですが、今度は船釣りがしたいとのことで、そのタイミングで近海解禁。

 

こりゃもう行くしか無いっすよね!と連絡したら

「6月2日空いてます!」

初日じゃないっすかw

「行きましょう!簡単なスロージギングでいいすかね」

という事で石井船長に連絡してみると

「その日タイラバ船で出船予定です」

 

た、タイラバだとΣ(-᷅_-᷄๑)

 

タ、タイラバって初心者には難しいっすよね。。。

 

「いや、ジギングより初心者向きですよ。巻くだけですし、合わせもそんなにいる釣りじゃないですし」

え、そうなのか。。。ちょっと開沼さんに聞いてみます〜と答えて開沼さんに再度確認。

 

「タイラバで良いですよ。ただ巻くだけなんですよね」とお返事が。

 

よし!もうこうなったら勢いだ!タイラバで行きましょう!

という事で、二人してタックル購入!

解禁初日の6/2タイラバ船に乗り込むことになりました。

 

 

 

はい

 

という事で6月2日。

風もなく海も穏やかで絶好の釣り日和に恵まれました。

5B4170C2-579F-4613-8DA7-9ACB9CD91B2B

うみラボ調査と同じく久之浜を出港。

いつもと同じ光景です。

が、内容が違います。

本日は釣りのみ!

しかも中深場ではなく(この前散々だったので懲りたw)近海!!

そう!当たり前だけどお持ち帰り自由!食べ放題!!ψ(`∇´)ψ

この当たり前をどんなに待ち望んだか!!

あー!嬉しい!とにかく嬉しい!

 

 

さて、ところでタイラバとはなんぞや?

とお思いの方も多いと思います。

 

こんな感じのやつ5CA081C0-F1FA-4C5C-9EEC-AA50260EBB6F

キラキラした中通しのオモリの先にひらひらしたのがいっぱいついてて針がついてます。

 

これを底まで落として、間髪入れずにゆっくりタダ巻き。

これだけ。

肝心なところはアタリがあっても合わせない。

巻くだけ。重みが乗ったらグッとゆっくり合わせる。

 

普段ルアーやってるとすぐガシッと合わせちゃうけど、そこを我慢するのがコツっぽいです。

合わせても大概針がかりしません(笑

 

余談ですが、石井船長も専門でやるのは初めてでわからない事だらけだったらしいですが、80gぐらいが基本かなという事でしたが、ずっと60gでなんとかなりました。

潮がちょっと早いところは80かなあって感じで、

60〜80基本で潮がやたら早い時はそれ以上が必要かなって感じでした。

 

本来は「真鯛」が本命の釣り方ですが時期的にちょっと早いっぽいので、今日の狙いはクロソイに、出荷規制が解除されたばかりのマゾイ(キツネメバル)が釣れるかなってところ。

 

てな感じですぐ釣り場につき(これが嬉しいところ)、一投目で良型クロソイ

950C9976-6FD6-481A-B82B-3E36DA238A16

うん、幸先いいスタート。

 

なれど、ここからが結構大変でした。

とにかくアタリが無い。微細なアタリがあるのにならないというパターン。

石井船長曰く「魚の反応はあるんだけど、昨日からシラスの反応がビッチリで、ルアーに反応が悪い」とのこと。

そんな事もあるのか。。。確かにそれじゃルアーには食わねえか。。

僕もだけど、となりの開沼せんせいもこの状況にかなり苦戦してる様子。

船のルアー釣り自体初めてな開沼せんせい。

かなり苦戦してたもの、少しコツを掴んできた頃に

キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!

72E334F5-6A1A-4E05-A0E7-19574822BDAD

アイナメゲット!!

良かった!!タイラバ初挑戦でお見事!

 

 

その後はやはり反応はあるけど食いが渋い状態が続きましたが、終盤に少し北に移動してから爆釣タイム開始。

船内の至る所で馬鹿でかいクロソイやらマゾイやらアイナメやらが上がり始めました。

 

僕も一升瓶サイズ以上のデカアイナメゲット98DC5C05-5D8B-436F-B793-DB78B76032B5

 

そして、他の方々も

 

62937BB8-9C15-47E7-9A69-083E84BA6062

こちらが本日最大の54cmのモンスタークロソイ

03EC8FEC-0357-4E7A-930A-8BF34A7C8113

9B3E9B4A-01E3-4739-8DD0-B9226CFB217C

14196DC0-4040-4DEA-9649-538178227927

そしてなんと真ガレイも。

 

うみラボ調査でも散々話してきましたが、本っ当にここの海は豊かになっています。

 

 

特にマゾイやクロソイは、獲り尽くしたらすぐ消えてしまう魚。

震災前はこんなに大きいのがバンバン出るなんて事は無かったそうです。

数もさることながら、一匹一匹の大きさが豊かさの証明ですね。

 

そして、硬い竿、太い糸でゴリ巻きする釣りではなく、繊細なタイラバの竿で良型クロソイをかけるこの楽しさ。。まさにプライスレスです。

 

「一匹一匹を大事に、その一匹を楽しむ釣りをしてもらいたい。そしてこの豊かになった海を再度獲り尽くしてしまわないような釣りを提供したい」

長栄丸石井船長はこんな事を言っておりました。

 

これには僕も諸手を上げて大賛成です。

元々「クーラーボックスいっぱいに釣れました!」みたいなのが苦手で、食べれる分だけ釣れればええやん。という考えを持っておりましたが、やはりお金を払う以上、元は取りたいという思いはありました。

だけども、それ以上に「楽しい」というエンターテイメントがここにある。それで十分。あとは釣れた魚を家で美味しく食べれればなお良し!みたいな。

 

これからのうみラボは、というか僕は。

この豊かになった海を、この豊かさをキープしながら、これからもずっと楽しんでもらいたい。そして味わってもらいたい。

そういう視点で、いろんな方にこの場に来てもらって体験してもらう取り組みを、していきたいな。

そう感じさせる1日でした。

 

開沼せんせいもこれからまた一緒に乗りましょう!と言ってくださったので、開沼せんせい巻き込みつつ、いろんな方を招いて福島の海を楽しもうと思っております!

 

 

ぴぽけんきゅう員
ぴぽけんきゅう員

うみラボけんきゅう員。生粋の釣り人。専門はオカッパリ。